黒シャムしま

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4ADレーベル

4ADレーベル。

人生の早春にはまったレーベル。
Cocteau Twins の Pandora は山手線で何回聴いたかわからないくらい。パンドラって言葉の呪文化した魅力。なんで若いときって甘く不安定でどこか暴力的なものが好きなんだろうなあ。ま、そうじゃないひともなかにはいるけれど。

THIS MORTAL COIL にもうっとりだった。今聴くとなつかしい。でも昔のように陶酔できなくなってしまった。その昔はまだまどろんでいたのだろう。私はたぶん33歳くらいが感受性の境い目でそこから先は現実をはっきりと見られるようになった気がする。そのぶん夢的な感度はおとろえたのかもしれない。

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IKEAの猫CMの曲

「Happy Inside」がCMのテーマ。ネコ達も曲もBEST。

Mara Carlyle "Pianni" - song from the IKEA cats commercial.

この曲は1981、1982年あたりのロンドン的、北欧的空気に満ちている。当時の渋谷や青山の路地裏まで思い出すような曲。マーラ・カライユ、カーライルじゃなくてカライユっていうのはフランス風読み方なのか?ロンドンでCDを出しているようだけど。あと、現役看護婦ってネットにあるけれどたしかに本職は音楽家ではないというかんじ。アマゾンやyoutubeで拾える限りでは曲作りはガツガツしていなくてこの曲以外のものはエッセンスが薄い。

でもこのIKEA用の曲はすばらしいので今後は要チェック。

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束感(タバカン)、モノボックス他

夫がユリシーズの記事に触発されてビートルズのモノボックスを買った。
ミニコンポで一聴、参った。
ザ・ヘッドコーツとストゥージズが脳裏をよぎった。
彼らの聞いていたビートルズは「モノ」なのだと即座に思った。

ステレオ録音は音ツブがばらけていて、左右に平たく並べた小皿がたくさんあるかんじとすると、
モノラル録音は音ツブの大小が「一箇所」に重なっていて、最近はやりの串刺しハンバーガーみたい。

ステレオは左右の広がり、モノラルは遠近の奥行き。
モノはグッと寄りあげた音の束が耳元で炸裂する。
時にドラムス、時にギターと作り手が際立たせたいのであろう音がすぐ耳元にある。

タバ感ということばは最近美容室で覚えたことばだが、
ビートルズのモノボックスこそ「束感」が凄いです。
でも美容室での束感ということばの使い方は違うところにあるのだとも思います。

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トリスタンとイゾルデ

千年紀のベスト100作品を選ぶというタイトルの本があって、トリスタンとイゾルデがベスト100入りしている。ちゃんと聴いたことがなかったので図書館で借りてみた。ダニエル・バレンボイム指揮、ベルリン・フィル、1994年録音の盤。

重厚でドラマティック。いかにもワーグナー。
でも千年紀?に選出されたのは音楽分野だけではなくて、なんかヤバイ空気を持つワーグナー前後の文化を代表する作品をしてなのだろう。ワーグナーにはめまいを覚える。ただでさえ19世紀末のロマン主義は人を酔わす。以前ロマン主義のホフマンの「くるみわり人形とねずみの王さま」をリスベート・ツヴェルガー挿絵で読んだとき、参ったと思った。『トリスタンとイゾルデ』はその感覚に近い。そもそもツヴェルガーの絵には魔界の入り口がある。アーサー・ラッカムの絵には魔界そのものがあるが、誰でも行けるわけではない。でもツヴェルガーの絵には魔界の入り口がぽっかりと口を開けていて誰でも行けそうなのだ。ロマン主義についてはwikiに「想像力の開放」とあるが開放されすぎて空のかなたまで吹っ飛んでいきそうな気分になる。ロマン主義はかなりドラッギーである。

オペラにはそもそも甘い毒がある。しかも習慣性がある。オペラのストーリーは不倫、人殺し、戦争などのただでさえ濃厚なテーマをバレエ、演劇、そして音楽でさらに際立たせる。個人的にはロールプレイングゲームと同じく、着物道楽と同じく、嵌まりそうで恐ろしい。なぜ嵌まるのが恐ろしいか。それは「次」の陶酔がほしくて時間とお金をとことんつぎ込みそうな気がするからです。そのまま人として崩壊してしまうのではないかという深淵が見えるからです。でもひょっとすると、人は何かに嵌まってその深淵に落ち込みたいのかもしれない。とすると、間違って媚薬を飲んだトリスタンとイゾルデは、気の毒だけれどある意味では人にうらやまれる淵に落ちたと言える。『トリスタンとイゾルデ』はそんな陶酔とあこがれの神話だと思った。

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Burst Kicks and ブラックマヌコビッチ

2008年12月27日。
この夜、都内某所でのイベントは忘年会気分のバンドが多数出て、酒あり食べ物ありという宴会モードのほうが強かったので、トリを務めたBurst Kicks and ブラックマヌコビッチの演奏には観客の酔いを醒ますような衝撃があった。いい音楽というものはダウナーかアッパーの作用があり、この晩彼らの音にはアッパーの作用があった。

ハコの音がどうとか、対バンがどうとか、そういうことは枝葉末節。バンドメンバーの向きが一緒になり、炸裂したときは誰が見たって聴いたってはっとするムーヴメントと音がそこにある。そういうものがたまにあるからこそライヴは尊い。

この夜のこのバンドはそうだった。
ヴォーカルの石井さんがこの日を最後に離脱するが、石井さんと残った彼らの今後に期待する。

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